ニュージーランド遠距離ランナーのニッキー・ハンブリン選手がオリンピックでスポーツマンシップを見せてくれました。
女子5000mに出場していたハンブリン選手はラスト4周のコーナーで躓いてころんでしました。その際ライバルのUSのアビー・ディアゴスティーノ選手をまきこんで、両者転んでしましました。
もちろんお互い足を痛め、感情的にもなっていたはずです。お互いがかばいあい、競技を続けましたが途中でディアゴスティーニ選手は車いすで運ばれました。
ハンブリン選手はこの試合を一生忘れません。今朝起きた時にはこんなことになろうとは夢にも思っていませんでした。これまでのスポーツ経験から、良いパフォーマンスよりもこういった経験のほうが心に残っているものです。今後このオリンピックを振り返る時に、ゴールした時、自己タイムは一生覚えているものではありませんが、このような経験をしたことは一生忘れません。
ヒーローの気分か尋ねられたハンブリン選手はそんな気分は全くない。むしろディアゴスティーニ選手をたたえたいと思っています。
転んだときは何が起きたかわかりませんでした。なんでグラウンドがここにあるの?って。そしたら急に肩に手が伸びてきて、起き上がって、起きて最後までやるわよと聞こえて、ああ、そうね。その通りね。と答えました。これはオリンピックだ。私たちは絶対にやり遂げなければならないって。
アビーが助けてくれてとても感謝しています。彼女こそがオリンピックの選手としてふさわしいスピリットをもっています。彼女とは友達でも、以前あったことすらなかったのに。。こんなことができるなんてすばらしくないですか?とても素晴らしい女性です。
試合、結果は関係なく、これは忘れられません。彼女が肩をゆすって、起き上がって、行くよといったあの瞬間は。
規定時間内にゴールできなかったのちの、両チームからの申し立てによって、両者とも決勝に残ることになりました。
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